通信制大学の新入生必携!入学前に揃えたい本3選
『よみはぴ』にようこそ。
こんにちは。ブックレビュアーの瑠璃花です。
今日は、全学科の通信制大学の新入生に、入学前に読んで頂きたい本をご紹介します。もう入学してからしばらく経った学生さんも、勉強が上手く行っていなければ、読んでみて下さい。
通信制大学で必須のレポート執筆対策。これで大丈夫。
通信制の大学では、よくレポートが課されます。『通信課題』と呼ばれます。新学期開始前に、あなたの履修した科目のテキストが届き、それを授業に代わるものとして読んで、各章末に参考文献が載せてあるので、それを更に読んで、レポートを書き、合格すると、初めて単位を取るための試験を受けることが出来るのです。
放送大学の場合は、ミニテストのような試験問題を解く場合と、記述式レポートを課される場合に分かれますが、いずれにしろ『通信課題』があることに変わりなく、取りたい学科が記述式レポートを求めていた場合、避けて通ることはできません。
いずれにしろ卒業時には『卒業論文』がある場合がほとんどなので、レポートや論文の書き方を知っておくのは必要なこと。執筆のコツを知ってから書き始めるとスムーズに勉強が進むのです。ところが、いきなり何も知らないままだと、こんなに大事なレポートが書けずに挫折する方も多いのが実情。それを回避させてくれるオススメ本がこちら。入学前にぜひ手元に置いてください。
使ってみた!この本は、どんな時にどう役立つのか?
一冊目に挙げた『学生による学生のための ダメレポート脱出法』は学校の先生が書いたものではありません。昼間部の慶應の学生さんの相談に乗る、学生相談員、つまり学生の先輩である上級生や大学院生の方が書いたもので、実際の相談をもとに書かれています。ですからとてもわかりやすく、読みやすい文章なのが一番の特徴です。レポートの書き方の本もいろいろありますが、解説本自体が難しくて、読むのが嫌になった方にもぴったりです。国内最難関の通信教育部を持つ慶應ですが、通教部の先生が書かれたレポート指導の本より、まずはこちらを読むのがいいでしょう。
なんていう、誰もが悩みそうなことに、具体的に答えてくれています。優秀と言われる慶應生、しかも通学生でも悩むことです。通信制の学生は、久しぶりに学ぶ人も多いですし、すぐに質問に行ける環境でもありません。悩んだり試行錯誤して当然なのです。ちなみに私も、これら全てに悩んで、一度学校を替わりました。今は卒業目前。この本がなければ、ここまで来られなかったかも。先にこの本を読んでおくことで、肩の荷をおろし、リラックスして新学期を迎えてくださいね。
二冊目の『日本語表記ルールブック』は、読むというより、迷った時に見てその都度確認するための本です。
1 原稿作成と表記の扱い
2 文体について
3 漢字の用い方
4 漢字の字体
5 人名用漢字の使用
6 現代仮名遣いの注意事項
7 送り仮名の付け方
8 外来語の表記
9 数字の表記
10 単位の表し方
11 記述記号の注意点
12 その他の表記の注意事項
付 常用漢字一覧
人名用漢字一覧
Wordを用いた表記の点検・整理(日本エディタースクール公式ページより)
こんなことが書いてあります。今はレポート作成もPCでワープロソフトを使うことが多いですが、どんなツールで書いたレポートでも、表記のルールは正しくなくてはいけません。
改めて聞かれると自信のないこれらの疑問を、一冊にコンパクトにまとめたのが、『日本語表記ルールブック』なのです。この本は、雑誌や本の校正や編集をするプロを育成する名門『日本エディタースクール』が出版していて、実際に校正者や雑誌の編集者の人たちも使っています。Webライターにも愛用者が多く、私も重宝している一冊。でも実は、お仕事のためでなく、レポートや卒論の準備のために、先に購入していたのです。安価で薄い本ですが、とても頼りになります。こちらがとっつきにくくて、慣れたら使いたいという方は、お手持ちの『用字用語集』や、高校の『国語便覧』を併用されるといいでしょう。特に国語便覧は、捨てずに卒業までお持ちください。高校で習った国語の知識が必要になった時、見返すと理解が深まります。
「もう処分して、手元にないよ。」
という方も、Amazonで『高校』『国語便覧』と検索すれば、最新のものが探せます。大学の勉強は、高校で習った知識が土台になるので、国語に限らず振り返りたい事が多いですが、手元に教科書が残っていなくてもAmazonで購入出来るのは、覚えておきたい小ワザです。
まず、執筆時現在、楽天では在庫が中古本になっているようですが、Amazonでは新品が購入できます。絶版本ではなく、現役販売中の本なので、安心して購入してください。と、それはさておきお次の一冊です。こちらも慶應義塾大学の『アカデミック・スキルズ』シリーズの一冊で、大学の図書館職員の方が書かれています。大学に入学すると、大学図書館の使い方ツアーのような催しが行われ、レポートを書く時に読む参考文献の探し方をはじめ、図書館をどう使うのか教わります。
通信教育部の学生であっても、在学している学校の図書館は通学制と同じように使うことが出来ます。入学後に上記のような催しを通教生にも行っている学校は多いですし、参加できなくても、たいてい図書館の利用案内は必ず送られてくることがほとんどです。しかし、レクチャーツアーに一回参加して、その時は
「ふむふむ、なるほど。解った。図書館でたくさん良い本を借りてレポートも頑張るぞ。」
レポートは、まず与えられた課題に、自分なりの考えを述べるのが第一です。しかし、「私はこう思いました。この課題のために読んだ本は面白かったです。」だけでは、課題に対しての答えにはなっていませんね。
テキストを読んでから、課題をチェック
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自分なりに持った課題に対するもやっとした感想や疑問が浮かぶ
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